日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガーナパティヤ派」の意味・わかりやすい解説 ガーナパティヤ派がーなぱてぃやはGāapatya ガナパティ神を崇拝するヒンドゥー教の一派。5~6世紀には存在していたとされるが、教団としての活動にこれといったものがないまま、シバ派のなかに埋没していった。この神は元来マルット神群(ガナ)の首長(パティ)で、しばしば災厄をもたらす悪神とされていたが、シバ教の発展に伴い、シバ神の息子(象面)として位置づけられ、知恵と富をつかさどる神とされた。ガネーシャともよばれる。現在でも、とくにマハラシュトラ州を中心に熱烈に信仰されている。[宮元啓一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例