キナクリドン顔料(読み)キナクリドンがんりょう(その他表記)quinacridone pigment

改訂新版 世界大百科事典 「キナクリドン顔料」の意味・わかりやすい解説

キナクリドン顔料 (キナクリドンがんりょう)
quinacridone pigment

近年アメリカのデュポン社で開発された高級有機顔料の一種で,色は赤色を中心として黄色~紫色に及ぶ。青色緑色を提供するフタロシアニン顔料に匹敵する優れた顔料適性をもち,耐光堅牢度は8級と著しく大きく,耐熱・耐溶媒性なども最高の値を示す。自動車用などの高級塗料,高級な印刷インキ,プラスチックの着色などに使用される。下に示す基本的な化学構造のもの以外に各種の誘導体がある。また結晶構造によっても性質の変化がある。


執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 新井

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む