化学辞典 第2版 「キノキサリン」の解説
キノキサリン
キノキサリン
quinoxaline
benzopyrazine.C8H6N2(130.15).o-フェニレンジアミンとグリオキサールあるいはグリオキサールの亜硫酸水素ナトリウム付加物とを水中で加熱すると生成する.無色の結晶.融点29~30 ℃.石油エーテルに水を加えた溶媒から再結晶したものは含水物で,融点37 ℃,沸点229.5 ℃.水,アルコール,エーテル,ベンゼンに可溶.弱く酸化すると2,3-ジヒドロキシキノキサリンを生じ,強く酸化するとピラジン-2,3-ジカルボン酸となる.銀色素漂白法カラー写真のレドックス触媒として用いられる.LD50 250 mg/kg(マウス,腹腔).[CAS 91-19-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報