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腹腔 ふくくうabdominal cavity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腹腔
ふくくう
abdominal cavity

広い意味では腹壁,つまり横隔膜,前腹壁,側腹壁,後腹壁,骨盤壁に囲まれた体腔の総称。しかし,厳密にいえば腹膜に囲まれた空間であって,壁側腹膜と臓側腹膜によって男性では完全に閉鎖され,女性では卵管を経て体外と交通している。したがって,厳密な意味の腹腔内には臓器が存在しないことになるが,肝臓,胆嚢,脾臓,胃,空腸,回,虫垂,横行結腸,S状結腸などは腹腔内に突出したような状態なので,通常これらを腹腔内臓器と呼んでいる。腹腔内には少量の漿液 (腹膜液) があって,腹膜の表面を潤している。

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栄養・生化学辞典の解説

腹腔

 壁側腹壁で覆われている腹膜腔とその背側の脊柱との間の腹膜後腔をあわせた名称.

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大辞林 第三版の解説

ふくくう【腹腔】

ふくこう【腹腔】

ふっこう【腹腔】

哺乳動物の体腔で、横隔膜より下の部分。胃・腸・肝臓・腎臓などが収容されている腹膜腔と、膀胱や子宮などを含む腹膜後腔とからなる。狭義には前者のみをさす。ふくこう。 〔医学では「ふくくう」〕

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世界大百科事典内の腹腔の言及

【体腔】より

…しかし脊索,脊椎動物では腹側腸間膜はその後大部分がなくなってしまうので,左右の両房は腹側でたがいに交通して腸は背側腸間膜で体腔中につりさげられた形となる。 最後に脊椎動物の体腔は,腸およびそれから分化した内臓諸器官を包容する腹腔のほかに,心臓を包む心囊腔(囲心腔ともいう)をつくり,さらに陸生動物では,胸郭の発達で肺を包む胸腔をつくる。胸腔は,哺乳類以外ではまだ一般の体腔と連絡しているが,哺乳類では横隔膜の発達によって他から完全に遮断されてしまう。…

【腹】より

…生物学的には腹部という。動物の体幹の中央部ないし後半にあって,内部に腹腔をもち,臓器をおさめている領域。腹をもつ動物では,一般に体が左右相称で,体の前端部に中枢神経や感覚器の集中した頭があり,頭と腹の間には胸が,腹の後には尾が分化していることが多い。…

※「腹腔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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