最新 地学事典 の解説
キャニオンディアブロいんてつ
キャニオンティアブロ隕鉄
Canyon Diablo iron meteorite
米国アリゾナ州のバリンジャー隕石孔をつくった巨大な隕鉄で,落下時の大きさは25,000t,または5,000~15,000tと見積もられている。数ɡから1tを超すIA隕鉄片約30tがクレーターの周辺から回収された。個体として大きいのは1,748kɡ(シカゴ・フィールド博物館)・1,675kɡ(ワシントン米国立博物館)などである。キャニオンディアブロ隕鉄はコーエナイト・ダイヤモンド・グラファイトなどを含むが,ダイヤモンドは隕鉄衝突時の高温高圧によってできたものである。また本隕鉄のSは安定同位体の標準試料として,Pbは始原鉛の組成として利用されている。
執筆者:矢内 桂三
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

