キャパシティ・コスト(英語表記)capacity cost

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャパシティ・コスト」の意味・わかりやすい解説

キャパシティ・コスト
capacity cost

企業の活動に伴って発生する費用うちで,そのキャパシティの働きに関連して1期間 (たとえば1会計期間) 内に発生する費用をいう。キャパシティとは,その働きが2期間以上にわたって持続するものを意味し,たとえば生産設備,建物,人的組織,情報組織などを含む。その意味では固定費概念と重なる部分もあるが,固定費よりもより密接に企業の経営活動と対応したものであって,たとえば企業にとっては実質的に2期間以上にわたって効果をもつと考えられる広告も,また研究開発調査結果スタッフなどにかかる費用もキャパシティ・コストである。これに対して1期間の操業だけに関係する費用をアクティビティ・コストといい,ほぼ変動費に対応するものである。 (→コミッテッド・コスト )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android