普及版 字通 の解説
13画
[字訓] もとめる
[説文解字]
[字形] 会意
(きょう)+攴(ぼく)。〔説文〕四下に「光景るるなり」とし、「讀みて龠(やく)の(ごと)くす」とあり、〔段注〕に「・の字と義略(ほぼ)同じ」とするが、字は・徼系の諸字の基づくところであり、本音もその声であると思われる。〔説文〕に字を「白放に從ふ」とするが、放は架屍を殴(う)つ形。その架屍に頭の存する形がであるから、に攴を加える形である。放は架屍を殴(う)つ追放の儀礼。その呪霊を呵して呪詛する行為をいう。ゆえに「徼(もと)む」の意となり、そのことは外界に接する所で行われるので、辺徼の意となる。その殴つ音は、その白骨の形は竅、その色は、みな同声。その勢いは激、そのことを宣布することを檄、それを迎えることを邀という。みなによってその声義を得るもので、〔説文〕のいう声義を以てしては、この一系の文字を解することはできない。
[訓義]
1. うつ。
2. もとめる。
3. はげしく刺激する。
4. 光景流るる貌。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ウタフ
[声系]
〔説文〕に声として・徼・檄・竅・覈・・・激など十四字を収める。は〔説文〕十下に「幸なり」とあり、僥倖(ぎようこう)の意。徼と声義が同じ。
[語系]
声の徼・竅・kyはみな同声。それでもその声の字と考えられる。その声は(叫)・(糾)kyuに近い。
[熟語]
然▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報