日本大百科全書(ニッポニカ) 「キリスト教考古学」の意味・わかりやすい解説 キリスト教考古学きりすときょうこうこがく 遺物・遺跡によってキリスト教文化を明らかにする学問をいう。対象とする時代は中世でも近代でも差し支えはないが、この学問の創始者のイタリアのロッシG. B. Rossi(1822―94)以来、古代に重点が置かれている。研究、調査は、カタコンベなどの多いイタリアがもっとも盛んで、ローマには教皇庁聖考古学委員会Commissione Pontificia di Archeologia Sacra(1851創立)があり、この方面での研究に中心的な役割を演じている。[角田文衛] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例