最新 地学事典 「キルノス地震計」の解説
キルノスじしんけい
キルノス地震計
Kirnos seismo-graph
D.P.Kirnosのつくった旧ソ連の標準地震計で,振子の自己周期12秒か25秒くらいに対し,電流計の周期を1秒程度にした動線輪型電磁地震計。総合倍率が0.3~15秒くらいの広い周期範囲で1,000倍から数千倍の平坦な特性をもち,あまり小さくない遠地地震の実体波や近地地震のS波・表面波などを記録するのに適している。1秒付近と20秒付近に山のあるベニオフ短周期,プレス・ユーイング長周期のアメリカの標準地震計とともに,中周期広帯域標準地震計として国際的に使用された。水平動と上下動があり,ブロマイド記録が普通である。上下動振子のばねのつり方は特にすぐれた工夫がされている。振子の周期は1~2秒,電流計の周期も1~2秒の適当な組合せで,数千~10万倍の高感度短周期(ベニオフよりは広帯域,СГКМ, СВКМと略称)のものもある。
執筆者:宮村 摂三
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

