キージー(読み)きーじー(その他表記)Ken Kesey

日本大百科全書(ニッポニカ) 「キージー」の意味・わかりやすい解説

キージー
きーじー
Ken Kesey
(1935―2001)

アメリカの小説家。コロラド州ラ・ハンタ生まれ。オレゴン大学卒業後、スタンフォード大学創作科に学ぶ。早くから幻覚LSDによる幻覚を体験、カリフォルニア州の精神科病院で夜勤看護人を務めたこともある。この体験を生かして長編小説郭公(かっこう)の巣』(1962)を書き文壇に登場した。ほかに、オレゴン州の森林地帯を背景に労働組合ストライキに挑戦しながら伐採業を続ける主人公を描く『時には偉大な観念を』(1964)と、実験的な作品『キージーの中古品セール』(1973)がある。1960年代には二度にわたって麻薬法違反に問われた。この間の事情はトム・ウルフ著書に詳しい。また、『郭公の巣』は1975年に映画化(邦題『カッコーの巣の上で』)された。

[杉浦銀策]

『トム・ウルフ著、飯田隆昭訳『クール・クールLSD交感テスト』(1972・太陽社)』『岩元巌訳『カッコーの巣の上で』(1996・冨山房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 冨山房 太陽社

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む