改訂新版 世界大百科事典 「ギヨームドコンシュ」の意味・わかりやすい解説 ギヨーム・ド・コンシュGuillaume de Conches生没年:1080ころ-1154 初期スコラの哲学者。シャルトル学派に属し,12世紀の人文主義の精神をもって文学・自然学の研究に向かった。《宇宙哲学》では,神に関する多くの事柄は理性によっても探求できるとの考えを示した。自由七科の中の文法学にすぐれ,師のシャルトルのベルナールにまさるとの名声を得た。プラトンの《ティマイオス》とボエティウスの《哲学の慰め》についての注解がある。執筆者:泉 治典 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by