シャルトル学派(読み)シャルトルがくは(英語表記)L'ecole de Chartres

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルトル学派」の意味・わかりやすい解説

シャルトル学派
シャルトルがくは
L'ecole de Chartres

中世初頭からフランスのシャルトルには多くの学院が存在したが,990年司教フルベルトゥスの創立した学院の学者たちはシャルトル学派の名で呼ばれ,12世紀前半に全盛期を迎え,シャルトルは学問の中心地となった。この学派特色はまず普遍問題におけるプラトニズムであり,さらには自由七科を中心とする幅広い人文主義である。その自然科学的関心の強さは当時知られはじめたアラビア科学を積極的に取入れようとしたことでも知られる。代表的な学者としては,シャルトルのベルナルドゥス,ポアティエのジルベール,シャルトルのテオドリクスの3代にわたる学院長,コンシュギヨームらがおり,深い関係にあった学者としてソールズベリヨハネス (→ジョン ) がいる。

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