ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ティマイオス」の意味・わかりやすい解説 ティマイオスTimaios プラトン後期の対話編。プラトンと同時代のピタゴラス派の哲学者ロクロイのティマイオスが主たる話者として登場する。主題は宇宙生成論で,プラトン唯一の自然哲学的著作として中世を通じてきわめて影響力があった。ティマイオスの語るミュトスは,創造者 (デミウルゴス) としての神が,混沌 (カオス) に秩序を与え,イデアを範型 (パラディグマ) として可視的世界を実現させたことを伝えている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報