日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギロ」の意味・わかりやすい解説 ギロぎろgüiro スペイン語 ラテンアメリカ音楽などに欠かせない擦奏体鳴楽器。グイロともいう。一般的形態は、くびれのないヒョウタンの中身を抜き、堅い表皮に刻み目をつけたもの。奏者は、細い棒などで刻み目を前後にこすり、鋭い音で一定のリズム音型を反復する。こうした発音形態の起源は古く、石器時代初期に用いられた刻み目つきの石や骨は、同系統の発音具と考えられる。ストラビンスキーのバレエ曲『春の祭典』やラベルのオペラ『子供と呪文(じゅもん)』などの近代楽曲に用いられることもある。[山田陽一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例