ギン・やかましい・おろか

普及版 字通 の解説


18画

[字音] ギン
[字訓] やかましい・おろか

[説文解字]
[甲骨文]

[字形] 会意
(しゅう)+臣。〔説文〕三上に「語聲なり」とし、臣(しん)声とするが、声も合わず、は多くの祝告の器((さい))を列して祈る意であるから、は〔書、尭典〕にいう「」の意である。臣はおそらく犠牲、あるいは望気して祈る巫祝の類であろう。古文字形に、(望)の初文にを加えた形のものがある。神の徒隷たる者を臣という。媚飾を施した巫の形である(かん)をの中に加えると(かん)、儀礼の人である頁(けつ)を加えると囂(ごう)、叫(きよう)声の意を加えると(きょう)となる。みな、かまびすしい状態で祈ることをいう。

[訓義]
1. やかましい、かまびすしい。さわがしく祈りたてることをいう。
2. 悪声、声がつまる、ものがいえない。
3. おろか、まことがない。

[古辞書の訓]
名義抄 カタクナシ・カマビスシ・カマカマシ・ヒスカシ 〔立〕 カマビスシ・ヒスカシ・カタクナシ・トガメリ・サハガシ・オロカナリ

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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