クノル合成(読み)クノルごうせい(英語表記)Knorr synthesis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クノル合成」の意味・わかりやすい解説

クノル合成
クノルごうせい
Knorr synthesis

β-ジカルボニル化合物とアミン類との反応によってキノリン,ピラゾールおよびピロール誘導体を合成する方法。 L.クノルが発見した。窒素を含む複素環式化合物の合成法として有用。キノリン誘導体は,アセト酢酸エステル芳香族アミンとの反応で生じるアニリドを,硫酸で脱水縮合させて得られる。ピラゾール誘導体は,β-ジカルボニル化合物にヒドラジンあるいはフェニルヒドラジンなどを反応させて得られる。ピロール誘導体は,γ-ジケトンまたはγ-ケト酸とアミンとの縮合反応によって得られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android