アセト酢酸エステル(読み)アセトさくさんエステル(その他表記)acetoacetic ester

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アセト酢酸エステル」の意味・わかりやすい解説

アセト酢酸エステル
アセトさくさんエステル
acetoacetic ester

代表的なβ-ケトン酸の一種であるアセト酢酸のエステルで,エチルエステルとメチルエステルがよく知られている。 (1) エチルエステルは芳香のある無色の液体で,沸点 181℃。水に難溶,有機溶媒に易溶。エチルアルコールとジケテンから合成される。典型的なケトエノール互変異性体として存在する。蒸留したばかりのものは約 92%がケト形である。塩化鉄 (III) により紫色を呈し,種々の有機化合物の合成原料として広く使われる。キレート化合物をつくるのはエノール形であり,タリウム,銅,カルシウムなどの定量分析試薬として用いられる。 (2) メチルエステルは沸点 169℃の液体。キレート試薬として用いられる。

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