クマノギク(読み)くまのぎく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クマノギク」の意味・わかりやすい解説

クマノギク
くまのぎく / 熊野菊
[学] Sphagneticola calendulacea (L.) Pruski
Wedelia chinensis (Osbeck) Merr.

キク科(APG分類:キク科)の多年草。ハマグルマ(浜車)ともいう。茎は地をはって、節から根を下ろし、多数分枝してマット状となる。葉は披針(ひしん)形ないし長楕円(ちょうだえん)形でやや無柄、対生。5~10月、斜上した茎の葉腋(ようえき)に長い花柄を伸ばし、1個の頭花をつける。海岸の湿った草地に生え、伊豆半島紀伊半島四国、九州、沖縄から東南アジアにかけて分布する。

[小山博滋 2022年2月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クマノギク」の意味・わかりやすい解説

クマノギク

「ハマグルマ(浜車)」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のクマノギクの言及

【ハマグルマ(浜車)】より

…和名はこの植物を浜に咲く車に見たてたところからつけられた。別名をクマノギクというが,これは和歌山県熊野で初めて発見されたことによる。分布域は伊豆半島以西,四国,九州,琉球から東南アジアに至る。…

※「クマノギク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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