日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラウンローチ」の意味・わかりやすい解説
クラウンローチ
くらうんろーち
crown loach
[学] Botia macracantha
硬骨魚綱コイ目ドジョウ科の熱帯淡水魚。スマトラ、ボルネオ島に分布し、河川や池沼にすむ。アユモドキの仲間で、体は前後にやや寸詰まりで、黄色みがかった褐色に、幅広い黒色横帯が頭から尾の付け根にかけて三つある。胸びれ、腹びれは赤みがかっているが、成魚では黒ずんでくる。大きさは30センチメートルになるが普通は12~13センチメートル。飼育も容易で、イトミミズなどの生き餌(え)や、貝のむき身、魚の肉を吻端(ふんたん)のひげで探りながら食う。また、水槽の付着物などを口に入れるので掃除屋の異名がある。じょうぶで7、8年は生きる。
[中坊徹次]