翻訳|fret
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
弦鳴楽器の弦をくぎり、押弦の位置(勘所)を正確にするための装置。リュート属ではネック(棹(さお))の指板上に、チター属では胴の響板上に、弦を横切る方向に設けられている。ヨーロッパでは中世以後フレットが用いられ始め、初めはガット弦を1~2回巻き結んだだけの可動のものがリュートなどに使われた。その後、今日のギターやマンドリンのように、木や金属、象牙(ぞうげ)などの細長い小片を指板上に固定させるものも生まれた。一方、中東やアジアではすでに紀元前からフレットが使われており、今日でもインドのシタールのようにアーチ状の金属棒で棹を挟み込んだ可動式のものや、琵琶(びわ)の柱(じ)のように背の高い固定式のものなど、独特の発達をみせている。
[川口明子]
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...