ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラントル」の意味・わかりやすい解説 クラントルKrantōr 前4~3世紀頃のギリシアの哲学者。キリキアのソロイに生れる。クセノクラテス,ポレモンの弟子,アルケシラオスの師でクラテスと親交があった。プラトンの『ティマイオス』の最初の注釈を書く。ホメロスやエウリピデスに傾倒しみずから詩もつくった。キケロの高い評価を受けた『悲しみについて』 Peri penthousは新しい文学のジャンルを開いたといわれる。おもに倫理学的領域で活動し,ストア派によって主張された情念の抑制に対し情念の緩和を主張した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by