古代ギリシアの哲学者。小アジアのカルケドンの人。紀元前380年ごろアテネに出てプラトンに師事し、前339年から没するまでアカデメイアの第3代学頭を務めた。師説の忠実な後継者たらんとしたが、第2代学頭のスペウシッポスよりもさらに数学的傾向を強め、イデアと数とは同じものであると説いた。アリストテレスは彼らのことを「いまの人々にとっては数学が哲学となった」と嘆いている。また図式的体系を好み、知の対象は天空の外、感覚の対象は天空の内、天体そのものは臆見(おくけん)の対象、といった説をたてたらしい。
[田中享英 2015年1月20日]
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…〈門〉は分類の最も大きい枠で,あと〈綱〉〈目〉〈科〉〈属〉〈種〉のほか〈族〉〈系〉〈界〉〈部〉〈略〉なども分類の枠を指す語として用いられた。 学問の分類は,プラトンの弟子のクセノクラテスが論理学,自然学,倫理学の三つに分け,アレクサンドリア時代に学問の分科が進んだので,ローマではこれを学ぶためにウァロが文法,論理学,修辞学,幾何学,算術,天文学,音楽,医学,建築学の9学科に分けた。5世紀にマルティアヌス・カペラが後の二つを落として自由七科ができた。…
…そして学の分類としては,最古のものでありながら現代にいたるまで一貫して有効性を保持してきたものに,いわゆる三分法がある。これは古アカデメイア学派のクセノクラテスに始まるといわれているが,それが明確に実現されたのはヘレニズム時代のストア学派においてのことである。そこでは学は自然学ta physika,倫理学ta ēthika,論理学ta logikaという三つに分類された。…
※「クセノクラテス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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