ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クリスティアン9世」の意味・わかりやすい解説
クリスティアン9世
クリスティアンきゅうせい
Christian IX
[没]1906.1.29. コペンハーゲン
デンマーク王 (在位 1863~1906) 。シュレースウィヒ=ホルシュタイン問題が第1次ドイツ=デンマーク戦争 (1848) にまで発展するなかで,両地方の統合独立を規定したロンドン協定 (52) によってデンマーク王位についたが,王位につくやただちにシュレースウィヒ=ホルシュタインのデンマーク併合をすすめ (63) ,1864年両地方の反乱とドイツ軍のユトラント (ユラン) 侵入を招いた (第2次ドイツ=デンマーク戦争) 。その後のウィーン条約 (64) によってデンマークはデンマーク領北シュレースウィヒを含めてシュレースウィヒ,ホルシュタイン,ラウエンブルクをオーストリア皇帝とプロシア王に譲渡。彼の治世は内政において政党が発達し,最初の左派政権が樹立した (1901) 。
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