グロズヌイ(英語表記)Groznyi

デジタル大辞泉 「グロズヌイ」の意味・読み・例文・類語

グロズヌイ(Groznïy/Грозный)

ロシア連邦南西部、チェチェン共和国首都カフカス山脈北麓テレク川の支流スンジャ川沿いに位置する。旧ソ連時代に開発されたグロズヌイ油田中心都市グローズヌイ

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改訂新版 世界大百科事典 「グロズヌイ」の意味・わかりやすい解説

グロズヌイ
Groznyi

ロシア連邦南西部,北カフカス地方にあるチェチェン共和国の首都。人口21万5675(2004)。1818年からグロズナヤGroznaya,1870年以降現名。1818年要塞として建設され,93年の鉄道開通と油井開削油田の発見は1850年代)が口火となり,外国資本の主導で急速に発展,20世紀初頭にはザカフカスバクーに次ぐ石油産業の都市となった。グロズヌイ油田は旧グロズヌイ,新グロズヌイ,ボズネセンスクの3油田から成る。旧グロズヌイは1927年を極盛期として産油量は減少している。新グロズヌイは旧グロズヌイの南東18kmに1924年から開発された。その後のボルガ・ウラル地区等の新興油田地帯の巨大開発により,比重は低下したが,今日でもロシア連邦の重要な産油地の一つである。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グロズヌイ」の意味・わかりやすい解説

グロズヌイ
Grozny

ロシア南西部,北カフカス,チェチェン共和国の首都。大カフカス山脈中部北麓にあり,テレク川支流スンジャ川にのぞむ。 1818年要塞として建設された町で,トルストイレールモントフが軍役に服したところとして知られる。 23年近くで油田が発見されたが,大規模な開発は 93年鉄道が通じてからで,以後石油産業の大中心地として発展。 1950年代には新しい油田が発見された。採掘された石油はパイプラインでカスピ海沿岸のマハチカラ,黒海沿岸のトゥアプセ,ドンバス (ドネツ炭田) などへ送られている。大規模な石油精製業,石油化学工業があるほか,石油産業用機械,食品 (缶詰,ワイン,食肉) などの工業も盛ん。ロシアの石油産業の重要な科学技術研究中心地となっている。また共和国の教育・文化中心地で,チェチェン大学 (1972) ,教育大学,人形劇場,造形美術館などがある。ロストフナドヌーアゼルバイジャンの首都バクーを結ぶ幹線鉄道が通り,ハイウェー分岐点。空港もある。人口 27万1596(2010)。

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百科事典マイペディア 「グロズヌイ」の意味・わかりやすい解説

グロズヌイ

ロシア南部,カフカス山脈北麓の都市。チェチェン共和国の主都。グロズヌイ油田の中心で,カスピ海岸にパイプラインが通じる。1818年ロシアの要塞(ようさい)として創設。ソ連解体後,分離独立を宣言してロシア政府と対立。1994年以後のロシア軍による侵攻で多くの犠牲者が出た。24万1009人(2009)。

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