最新 地学事典 「クリノヘドライト」の解説
クリノヘドライト
clinohedrite
化学組成CaZnSiO4・H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群Cc, 格子定数a0.5090nm, b1.5829, c0.5386, β103.26°, 単位格子中4分子含む。柱状~板状結晶,楔形,ふつう粒状・葉片状結晶の集合。無~白もしくは薄紫色,透明,ガラス~真珠光沢。劈開{010}に完全。硬度5.5, 比重3.3。短波長の紫外線でオレンジ色の蛍光を発する。薄片では無色,多色性強い。屈折率α1.662, β1.667, γ1.669, 2V(-)大,光分散r>vわずか。米国ニュージャージー州Franklinで珪亜鉛鉱・斧石・方解石などに伴って産出。名称は庇面体晶族の結晶で傾いた面が優勢に出現,「傾いた面」の意のギリシア語に由来。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

