最新 地学事典 「クリプトメレン」の解説 クリプトメレン cryptomelane化学組成の鉱物。正方晶系,空間群I4/m, 格子定数a0.984nm, c0.286,または単斜晶系,空間群I2/m,格子定数a0.979nm, b0.288, c0.994, β90°37′,単位格子中1分子含む。晶癖緻密塊状,ぶどう状,片状の集合体。断口貝殻状,硬度5~6,比重4.3。鋼灰色亜金属光沢,空気中では光沢を失い黒色非金属光沢となる。条痕黒褐色。反射色灰白色,多色性・異方性強。ホランド鉱(Ba(Mn2+, Mn4+)8O16),コロナド鉱(Pb(Mn2+, Mn4+)8 O16),万次郎鉱(Na(Mn2+, Mn4+)8O16)と同形。化学成分中Mn,K以外にH2O2~6%含む。マンガン鉱石の風化残留物か熱水変質作用の産物として産する。軟マンガン鉱,轟とどろき石,エヌスタート鉱,バーネス鉱と共生。マンガン鉱石としては重要。人工α-MnO2型の結晶構造をもつ。執筆者:広渡 文利 出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報 Sponserd by