ホランド鉱(読み)ホランドこう(その他表記)hollandite

最新 地学事典 「ホランド鉱」の解説

ホランドこう
ホランド鉱

hollandite

化学組成鉱物単斜晶系,空間群I2/m, 格子定数a1.0026nm, b0.2878, c0.9729, β91.03°, 単位格子中1分子含む。黒・灰黒金属ないし土状光沢。自形はb軸方向にのびた短柱状。硬度6,劈開おそらく{100}・{010}に完全,比重4.95。各種層状マンガン鉱床酸化帯に産するほか,堆積岩中の団塊をなし,またある種の紅れん石片岩の少量成分鉱物として産する。原産地インドのKajlidongriで,発見当時インド地質調査所の所長T.H.Hollandにちなむ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホランド鉱」の意味・わかりやすい解説

ホランド鉱
ほらんどこう
hollandite

バリウムを主成分として含む二酸化マンガン鉱物の一つ。ホランダイトともいう。その原子配列はしばしば超高圧条件下で生成される酸化物の原子配列と対応し、ホランド鉱型構造とよばれる。クリプトメレン鉱(厳密には単斜型クリプトメレン鉱)のバリウム置換体にほぼ相当する。バリウム鉱物を含む変成層状マンガン鉱床の酸化帯に産する。また広域変成岩中に発達するブラウン鉱を主とした鉱石からなる鉱床において、その母岩中の紅簾(こうれん)石を含む変成岩の少量成分をなす。これは長崎県長崎市戸根鉱山(閉山)にみられる。命名はイギリスの地質学者ホランドThomas Henry Holland(1868―1947)にちなむ。

加藤 昭 2018年10月19日]


ホランド鉱(データノート)
ほらんどこうでーたのーと

ホランド鉱
 英名    hollandite
 化学式   Ba(Mn4+,Mn2+)8O16
 少量成分  Fe3+,Pb,Sr,Na,K
 結晶系   単斜
 硬度    6
 比重    4.93
 色     黒,灰黒~銀灰
 光沢    金属
 条痕    黒
 劈開    一方向に明瞭
       (「劈開」の項目を参照

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