硬マンガン鉱(読み)コウマンガンコウ

デジタル大辞泉 「硬マンガン鉱」の意味・読み・例文・類語

こうマンガン‐こう〔カウ‐クワウ〕【硬マンガン鉱】

二酸化マンガン主成分とする鉱物。鉄黒色、不透明で塊状マンガンの重要な鉱石

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「硬マンガン鉱」の意味・わかりやすい解説

硬マンガン鉱
こうまんがんこう

二酸化マンガン鉱物の俗名一つ風化による初生マンガン鉱物の分解物として産する。日本で硬マンガン鉱と称されるものは、多くクリプトメレン鉱である。

加藤 昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硬マンガン鉱」の意味・わかりやすい解説

硬マンガン鉱
こうマンガンこう
psilomelane

(Ba,H2O)4Mn10O20 。マンガン鉱石として重要なもの。斜方晶系。鉄黒色,亜金属光沢。条痕は黒色。硬度 5.5,比重 4.7。結晶は認められず,ぶどう状,楕円状,または鍾乳状の集合体として産する。バリュームを含まないものはクリプトメレーン鉱 cryptomelaneと呼ばれる。岩石割れ目などに樹枝状をなして産するものはその形から模樹石 (デンドライト) dendriteという。海底土中のマンガン団塊の成分鉱物としても産する。軟マンガン鉱に対する用語。

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百科事典マイペディア 「硬マンガン鉱」の意味・わかりやすい解説

硬マンガン鉱【こうマンガンこう】

クリプトメレンとも。鉄黒色で不透明,亜金属光沢の鉱物。サイロメレンの和名として提唱されたが,実際はクリプトメレンの和名として使われた。比較的かたい結塊として産し,結晶を示すものはみられない。二酸化マンガンを主成分とし,組成は一応MnO2・nH2Oで示されるが,Ba,Ca,K,Naなど種々の不純物を多量に含んでいる。硬度5〜6。比重4.3。
→関連項目軟マンガン鉱

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