バーネス鉱(読み)ばーねすこう(その他表記)birnessite

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーネス鉱」の意味・わかりやすい解説

バーネス鉱
ばーねすこう
birnessite

二酸化マンガン鉱物の一つ。1956年スコットランドのバーネスBirness産のものが新鉱物として確立されるまでは、十分な研究がなされていなかった。マンガン鉱石の地表酸化物あるいはマンガン団塊マンガンノジュール)など堆積(たいせき)物として産するが、純粋で結晶度のよいものはほとんどない。日本では北海道余市(よいち)郡轟(とどろき)鉱山閉山)、滋賀県彦根市大堀鉱山(閉山)などをはじめ産地は多い。自形結晶はまだ記載されていない。英名原産地にちなむ。

加藤 昭 2018年5月21日]


バーネス鉱(データノート)
ばーねすこうでーたのーと

バーネス鉱
 英名    birnessite
 化学式   (Na,Ca)(Mn4+,Mn3+)4O8・3H2O
 少量成分  K,Ca,Ba,Al,Fe3+,Fe,Co,Ni,Cu,Mg
 結晶系   六方
 硬度    1.5
 比重    ~3.0
 色     黒~暗褐
 光沢    土状
 条痕    黒~暗褐
 劈開    (未決定)おそらく一方向
       (「劈開」の項目参照

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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