ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルクシャンク」の意味・わかりやすい解説
クルクシャンク
Cruikshank, George
[没]1878.2.1. ロンドン
イギリスの風刺画家,挿絵画家。風刺画家 I.クルクシャンクの次男,兄も同じく風刺画家,版画家として有名。父のもとで修業し,父の死後 1811年,社会政治風刺画家として出発,雑誌『笞 (むち) 』に倫理性の強い風刺画を掲載。またナポレオンやジョージ4世に対する風刺画を描いて人気を得た。 20年代から本の挿絵を始め『グリム童話』 (1824~26) ,C.ディケンズの『オリバー・トゥイスト』 (38) ,W.スコットの小説など,挿絵を描いた本は 850冊をこえる。版画家としても活躍し『酒』 (47) ,『大酒飲みの子供たち』 (48) などの版画集を出版。晩年には『バッカスの崇拝』 (60~63,テート・ギャラリー) などの油絵も描いた。
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