20世紀西洋人名事典 「クルツィオマラパルテ」の解説
クルツィオ マラパルテ
Curzio Malaparte
1898.6.9 - 1957.7.19
イタリアの作家,政治評論家。
元・〈スタンパ〉紙編集長。
プラート生まれ。
本名Kurt Erich〉 K.E.〈Suckert ズッケルト。
別名カンディード(Candido〉。
早熟な政治少年で、若くして義勇兵として第一次大戦に従軍。1922年ファシスト党員となり、ローマ進軍に参加。ファシズム左派の立場を代表する知識人の一人として’24年「国家の征服」誌を創刊。以後’26年「ノベチェント」誌の創刊、「フィエーラ・レッテラーリア」誌および「スタンパ」紙の編集長。’33年「クーデタの技術」(’31年)他がヒトラー攻撃の書として逮捕、流刑された。その後第二次大戦中、ヨーロッパ各地の前線を巡り歩いた体験をつづったルポルタージュ小説「カプート」(’44年)と連合国軍支配下のナポリを生々しく描いた「皮」(’49年)を発表、この二作が代表作となった。他の作品に「野蛮なイタリア」(’26年)、「私のような女」(’40年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報