ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルーセンシェルナ」の意味・わかりやすい解説
クルーセンシェルナ
Krusenstjerna, Agnes von
[没]1940.10.3. ストックホルム
スウェーデンの女流作家。スウェーデン文学史上比類ない大胆な性描写を行なって有名。貴族出身でありながら身分制度に反発,一貫して古い因襲にしいたげられた女性の性の悩みを主題とした。生涯精神病に苦しみ,最後は脳腫瘍で死亡。作品には,思春期の性の目ざめと悩みを扱った自伝風の3部作『トニイ』 Tony Böcker (1922~26) や,『パーレン家の娘たち』 Frökerna von Pahlen (7巻,30~35) ,『貧しい貴族』 Fattigadel (35) など。
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