クレイチャ(読み)くれいちゃ(その他表記)Otomar Krejča

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クレイチャ」の意味・わかりやすい解説

クレイチャ
くれいちゃ
Otomar Krejča
(1921―2009)

チェコの俳優、演出家。第二次世界大戦後、首都プラハの「D46」に俳優として参加。1951年プラハの国立劇場に所属、1954年初演出、1956年芸術監督に就任。クンデラ、トポル、ハベルら当時のチェコ新進作家を登用し創作劇を振興、古典・近代劇に新解釈を加えた。舞台美術家J・スボボダとの共同作業は、1960年代チェコ演劇の黄金時代を築き、広くヨーロッパ演劇界の注目を浴びた。芸術監督辞任後、1965年「門の外の劇場」を創設し小劇場活動に重点を置くが、1968年のソビエト侵攻(チェコ事件)の後、1972年に劇場は閉鎖。1974年よりプラハ郊外、1976年より国外での演出の許可を得て、1989年の体制変革後「門の外の劇場Ⅱ」の芸術監督も務めたが、ヨーロッパ演劇人の熱心な支持にもかかわらず、市場主義経済のなか、同劇場は閉鎖された。その後はスタボフスケー劇場で『ファウスト』を演出し、国内外で高く評価された。

[村井志摩子]

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