クレイトス(その他表記)Kleitos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレイトス」の意味・わかりやすい解説

クレイトス
Kleitos

[生]?
[没]前318
古代マケドニアの貴族軍人ラミア戦争でマケドニア艦隊を率いてアテネ艦隊を破った。ポリュペルコンに派遣されてアンチゴノス1世と戦ったが戦死

クレイトス
Kleitos

[生]前380頃
[没]前328/前327
古代マケドニアの貴族,軍人。騎兵親衛隊長。グラニコスの戦いアレクサンドロス3世 (大王)の命を救ったが,7年後口論から大王に殺された。

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世界大百科事典(旧版)内のクレイトスの言及

【アレクサンドロス[大王]】より

…アレクサンドロスは大筋を旧制度の踏襲にもとめ,ペルシア貴族を行政面で積極的に登用するとともに,王朝風の宮廷儀礼(たとえば謁見のさいの跪拝)や制度慣行をとり入れて,征服と協調の同時推進の方針を明らかにする。しかし軍の内部にはマケドニア人・ギリシア人の征服者としての優越維持,東方人の被征服者としての隷属化に固執して,彼の政策姿勢を東方かぶれ,東方的専制王への変身と批判する向きも強く,両派の確執はやがて副将パルメニオン,フィロタスPhilōtas父子や親友のクレイトスKleitos,哲学者・史家のカリステネスKallisthenēsなど,王批判派の相次ぐ粛清となって表面化した。2度にわたる王暗殺の陰謀も同じ状況の産物だった。…

※「クレイトス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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