クロスボーティング(英語表記)cross-voting

デジタル大辞泉 「クロスボーティング」の意味・読み・例文・類語

クロス‐ボーティング(cross-voting)

交差投票議案採決に際して、議員が党決定に縛られず自党に対して反対、または反対党に対して賛成することを認める投票方式

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロスボーティング」の意味・わかりやすい解説

クロス・ボーティング
cross-voting

ある政党を支持する有権者が,選挙の際に自分の支持する政党の候補者に投票せずに,他の政党 (または無所属) の候補者に投票してしまうこと。この場合,支持政党以外の候補者にひかれるという,クロス・プレッシャー cross-pressureをその有権者は受けていることになる。または,下院選挙では民主党に投票し,大統領選挙では共和党に投票するような境界線を越えての投票パターンである。

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世界大百科事典(旧版)内のクロスボーティングの言及

【採決】より

… 上記の意味から転じて,政治的意味で,対立関係にある二大勢力のどちらもが過半数を制しえない状態のもとで,第三党以下の小勢力が多数・少数関係の推移に決定的な役割を演ずることをも,〈キャスティング・ボートをにぎる〉という。(3)クロス・ボーティング(交錯投票) 議院における表決の際,通常は議員の所属政党いかんによって可・否の分布が分かれるが,その反対に,所属政党の別と交錯した表決となる場合をいう。アメリカの二大政党制について,各州ごとの独立性が強く〈実質上は多党制〉といわれることすらある。…

※「クロスボーティング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」