クロフィブレート(その他表記)clofibrat

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロフィブレート」の意味・わかりやすい解説

クロフィブレート
clofibrat

脂質の生合成を阻害することによりアテローム性動脈硬化症の予防ないし治療に有効な薬物である。作用機序は,(1) コレステロールの合成を酢酸からメバロン酸の過程で阻害,(2) リポ蛋白リパーゼの活性化により蓄積脂肪の増加,(3) 脂肪酸の脂肪組織からの血中放出抑制により肝臓でのトリグリセライド合成低下,の3つが考えられている。副作用は少いが,吐き気,下痢などがみられる。また,血中アルブミンとの結合力でクマリン系抗凝固剤の作用を増強させる。肝臓や腎臓機能障害,妊婦には禁忌である。コレステロールは,ステロイドホルモンの前駆体その他の広い役割をもっているので,生合成阻害そのものが副作用となりうる点で注意を要する。なおシムフィブレートは,クロフィブレート2分子の結合体で,クロフィブレートと類似の作用をもち,持続性がある。日本で開発された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

1 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を...

辞書の用語解説を読む