クロミドリシジミ(読み)くろみどりしじみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロミドリシジミ」の意味・わかりやすい解説

クロミドリシジミ
くろみどりしじみ / 黒緑小灰蝶
[学] Favonius yuasai

昆虫綱鱗翅(りんし)目シジミチョウ科に属するチョウ。本州(岩手、山形、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、長野、山梨、愛知、広島、山口の各県)、九州(熊本、宮崎の両県)に分布、北海道、四国には現在までの知見では産しない。外国では朝鮮半島に産するのみ。はねの開張は30~35ミリメートル。雄のはねの表面はほかのミドリシジミ類のように金緑色ないし青緑色に強く光らず、鈍い銅色ないし暗緑色光沢があり、和名はこの特徴からきている。年1回の発生(6~8月)、雌は10月まで生き残り秋期に産卵する。幼虫の食草はブナ科クヌギアベマキコナラで幼虫が発見されたこともある。越冬態は卵である。

白水 隆]


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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「クロミドリシジミ」の解説

クロミドリシジミ
学名:Favonius yuasai

種名 / クロミドリシジミ
目名科名 / チョウ目|シジミチョウ科
解説 / 夕方活動します。メスO型です。
体の大きさ / (前ばねの長さ)19~22mm
分布 / 本州、九州
成虫出現期 / 6~10月
幼虫の食べ物 / クヌギ、アベマキ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロミドリシジミ」の意味・わかりやすい解説

クロミドリシジミ

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