化学辞典 第2版 「クロロヒドリン」の解説
クロロヒドリン
クロロヒドリン
chlorohydrin
原子団をもつ有機化合物の慣用総称名.
アルケンに次亜塩素酸を付加させるか,エポキシドを塩化水素で開環させることにより生成する.炭酸ナトリウムのような弱アルカリと加熱すると,加水分解されて多価アルコールにかわり,濃アルカリと処理するとエポキシドを生成する.また,シアン化ナトリウムと処理すると,塩素はシアノ基で置換されてシアノヒドリンとなる.有機合成,とくに高分子工業原料として用いられるほか,溶剤にも使われる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報