化学辞典 第2版 「クロロフルオロメタン」の解説
クロロフルオロメタン
クロロフルオロメタン
chlorofluoromethane
CClnF4-n.フロンの一種.ハロゲンの組合せにより,
(1)クロロトリフルオロメタン,
(2)ジクロロジフルオロメタン,
(3)トリクロロフルオロメタン,
があり,これらは触媒の存在下,四塩化炭素のフッ化水素による部分的フッ素化で合成される.類似の性質をもつものに,
(4)クロロジフルオロメタン,
(5)クロロフルオロメタン,
がある.いずれもエタノール,エーテルに可溶,水に不溶.化学的に安定であり,無毒.不燃性のためスプレーの噴射剤,冷媒,溶剤などに用いられてきた.しかし,その安定性のため,これまでの生産量の大部分は地球の大気中に蓄積し,成層圏のオゾン層破壊の原因となる可能性が問題となっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報