クロンカイト・カナダ症候群(読み)クロンカイト・カナダしょうこうぐん(その他表記)Cronkhite-Canada syndrome

六訂版 家庭医学大全科 の解説

クロンカイト・カナダ症候群
クロンカイト・カナダしょうこうぐん
Cronkhite-Canada syndrome
(食道・胃・腸の病気)

 消化管ポリポーシス、皮膚色素沈着、爪の萎縮脱毛などを伴う非遺伝性の病気で、原因は不明です。そのほか、消化管からの蛋白漏出による低蛋白血症貧血、味覚異常も認められます。

 ポリープは、胃、小腸大腸、まれに食道にもみられ、腺腫やがんを合併することもあります。

 治療は、がん合併例を除いて保存的に行います。薬物療法(副腎皮質ホルモン薬の投与)や栄養療法が行われます。

 予後は一般的に不良とされていますが、最近は栄養療法の導入によって改善されつつあります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android