クロンカイト・カナダ症候群(読み)クロンカイト・カナダしょうこうぐん(その他表記)Cronkhite-Canada syndrome

六訂版 家庭医学大全科 の解説

クロンカイト・カナダ症候群
クロンカイト・カナダしょうこうぐん
Cronkhite-Canada syndrome
(食道・胃・腸の病気)

 消化管ポリポーシス、皮膚色素沈着、爪の萎縮脱毛などを伴う非遺伝性の病気で、原因は不明です。そのほか、消化管からの蛋白漏出による低蛋白血症貧血、味覚異常も認められます。

 ポリープは、胃、小腸大腸、まれに食道にもみられ、腺腫やがんを合併することもあります。

 治療は、がん合併例を除いて保存的に行います。薬物療法(副腎皮質ホルモン薬の投与)や栄養療法が行われます。

 予後は一般的に不良とされていますが、最近は栄養療法の導入によって改善されつつあります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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