デンマークの首都コペンハーゲンの北方にある古城。エスアン海峡が幅わずか4キロメートルにくびれている地点を占めている。バルト海に出入りする船から通行料を徴収するため、1425年ごろから城があったが、デンマーク王フレゼリク2世Frederik Ⅱ(1534―1588、在位1559~1588)がこれを改築し、1585年に北欧ルネサンス式の壮大な城館として完成した。周囲の堡塁(ほうるい)や城内はその後も増強が続けられた。『ハムレット』の城のモデルとして名高いが、シェークスピアの研究が進むにつれ、直接的な関連は疑問視されるに至った。王の居室、大広間、礼拝堂などがあり、数多くのタペストリーが見ものである。城の一部は海事博物館になっている。
[紅山雪夫]
敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...