クーシ(その他表記)Matti Kuusi

改訂新版 世界大百科事典 「クーシ」の意味・わかりやすい解説

クーシ
Matti Kuusi
生没年:1914-

フィンランドの民俗学者。1959年から77年までヘルシンキ大学でフィンランド民俗学,比較民俗学の教授。《カレワラ》の中核をなす歌謡群の研究で論争をまき起こして以来,フィンランド学派の方法を拡充,さらには構造分析の道に進み,国際的な業績を残している。その間,フィンランド文化基金,カレワラ協会,文学協会(S.K.S.)などの機関で要職を兼ね,多忙ななかで詞藻豊かなエッセイスト,鋭い筆鋒で文化政策をリードするコラムニストとしても国民的な支持を得てきた。教師としての包容力のある人柄と,強い母国語愛は若い世代にも大きな影響力をもっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 菊川

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android