グアダラハラ条約(読み)グアダラハラじょうやく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グアダラハラ条約」の意味・わかりやすい解説

グアダラハラ条約
グアダラハラじょうやく

正式には「契約運送人以外の者によって行われる国際航空運送についてのある規則を統一するためワルシャワ条約を補足する条約」。 1961年9月 18日メキシコのグアダラハラで署名され,「グアダラハラ条約」と略称される。 1964年5月1日に発効しているが,日本は未加入である (2003現在) 。ワルシャワ条約 (→ワルシャワ国際航空運送条約 ) は航空運送人について定義をもたず,旅客荷送人などの利用者と運送契約を結んだ者が,運送を第三者に委託した場合,契約を結んだ運送人 (契約運送人) と,運送を実際に行なった運送人 (実行運送人) とが利用者に対してどのような関係に立つかは明らかでない。このような法律関係は,チャーターあるいはインターチェンジなどの再運送の場合にみられるもので,グアダラハラ条約はチャーター運送または航空貨物運送取扱人による混載運送に関するワルシャワ条約の,この点の不備を埋めるものである。

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