普及版 字通 の解説
人名用漢字 10画
[字訓] ともにする・みな
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(具)(ぐ)。は鼎を両手で奉ずる形で、供薦するものが備具する意。〔説文〕八上に「皆なり」とあり、祭事に奉仕する人員の備わることをいう。
[訓義]
1. ともにする、とも、ともなう、そろう。
2. みな、すべて、あまねし。
3. そなわる。
4. ひとしい、同じ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 トモニ・ミナ・トモナリ・トモ・トモガラ
[語系]
kio、gioは同系の語。〔詩、小雅、楚茨〕に「(とも)にへり」とあって、神人ともに共の楽を尽くすをいう。〔左伝、襄二年〕「をすこと孔(はなは)だ偕(あまね)し」も、神事についていう語である。
[熟語]
一▶・往▶・雑▶・舎▶・収▶・唱▶・全▶・存▶・発▶・備▶・▶
[下接語]
・難・不・与
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報