グスマン・デ・アルファラチェ(その他表記)Guzmán de Alfarache

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

グスマン・デ・アルファラチェ
Guzmán de Alfarache

スペインの作家マテオ・アレマンの小説。2部,1599,1604年刊。『ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯』やケベド・イ・ビリエガスの『ぺてん師の生涯』とともにスペインの悪者小説を代表する作品の一つ。囚人としてガレー船を漕ぐグスマンが,セビリアの親元を飛出して以来重ねてきた放蕩と悪事の数々を回想したもので,モラルの退廃をとがめた教訓的な警句小説。なかに「オスミンとダラーハ」のような短編小説と呼べる挿話がいくつもある。人間の悲惨と罪に対しては絶望的で,約半世紀前の『ラサリーリョ』にみられたルネサンス的明朗さはない。出版後まもなくヨーロッパ中で非常な反響を呼んだ。

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