改訂新版 世界大百科事典 「グノーム」の意味・わかりやすい解説 グノームGnom[ドイツ] 16世紀の錬金術師パラケルスス著《妖精の書》にある土の精霊。英語ではノームgnome。ギリシア語〈gē(大地)+nomos(住居)〉およびgnōsis(知識)にもとづく造語で,地中に住み金銀の在所を知っている醜い年寄りの小人として表される。鉱山業者の守護神にもなっており,鉱脈の在所をたたいて知らせると信じられているコーンウォールのノッカーknockerや,ウェールズのコブリナウcoblynauとも同一視される。グリムの《白雪姫》に登場する7人の小人はこの変形。執筆者:井村 君江 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by