グラゴルミサ(その他表記)〈チェコ〉Glagolská mše

デジタル大辞泉 「グラゴルミサ」の意味・読み・例文・類語

グラゴル‐ミサ(〈チェコ〉Glagolská mše)

ヤナーチェクミサ曲。1926年作曲。グラゴル文字で書かれた古代教会スラブ語の典礼文に基づく。スラブ民族主義発揚目的とした作品とされる。

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デジタル大辞泉プラス 「グラゴルミサ」の解説

グラゴル・ミサ

チェコの作曲家レオシュ・ヤナーチェクのミサ曲(1926)。古代教会スラブ語の典礼文に基づき、スラヴの民族主義の発揚を目的として作曲された。

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世界大百科事典(旧版)内のグラゴルミサの言及

【ヤナーチェク】より

…いまでこそ《イェヌーファ》(1903),《カーチャ・カバノバー》(1921),《死者の家》(1928)のようなリアリズム劇の系統のオペラも,また,人生への鋭い風刺や仏教的な輪廻の思想を織り込んだオペラ《利口な女狐の物語》(1923)も,日本を含めて世界各国のことばに訳されて上演されるようになっているが,ブルノでは完成の翌年初演されて名声を確立した《イェヌーファ》も,首都プラハの国民劇場が取り上げるまでには,さらに12年間も待たねばならなかった。オペラ以外の声楽曲には,ミサ曲の形を借りた人間賛歌ともいうべき《グラゴル・ミサ》(1926)や,恥も外聞も捨てて,人間として正直に生きた若者の姿を,大胆な愛欲の描写も交えて描いた室内カンタータふうの連作歌曲《消えた男の日記》(1919)のような傑作があり,初期の合唱曲を取り上げるアマチュア合唱団なども増えつつある。そのほか,トランペットを12本も使った《シンフォニエッタ》(1926),管弦楽のための狂詩曲《タラス・ブーリバ》(1918),室内楽曲などがある。…

※「グラゴルミサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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