グラヤノトキシン

化学辞典 第2版 「グラヤノトキシン」の解説

グラヤノトキシン
グラヤノトキシン
grayanotoxin

転位カウラン骨格をもち,高度に酸素化された四環性ジテルペン.ツツジ科シャクナゲRhododendron hymenanthesをはじめ,多種類の植物に含まれている有毒物質.シャクナゲ科ハナヒリノキLeucothe grayanaは殺虫作用をもち,乾燥葉はくしゃみをもよおさせるが,この植物から14種類の有毒成分,グラヤノトキシンⅠ~Ⅷ,およびグラヤノトキシン-Aが単離され構造決定されている.
(1)グラヤノトキシン-Ⅰ:C22H36O7(412.51).アンドロメドトキシンおよびロドトキシンと同じ物質で,融点272 ℃.-9°(エタノール).
(2)グラヤノトキシン-Ⅱ:C20H32O5(352.46).融点198 ℃.-41.9°.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグラヤノトキシンの言及

【有毒植物】より

…ギリシアの歴史家クセノフォンの記録には,兵士たちがツツジ科植物に由来する蜂蜜をなめて狂乱しある者は死んだ,と書かれている。アセビを馬酔木と書くのも葉をたべたウマが酔ったようになるからで,ともに中枢神経を興奮の後に麻痺させるグラヤノトキシンを含むためである。ドクニンジンも中枢および運動神経末梢を麻痺させる成分コニインを含有し,ソクラテス処刑に用いられた。…

※「グラヤノトキシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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