ヘモグロビンのサブユニット,あるいはミオグロビンからヘムを除いた残りのタンパク質部分をさすが,ヘムを含めた完全な形をいう場合もある.アセトン-塩酸処理(-20 ℃)によってタンパク質を変性させることなく単離される.このグロビンはヘミンを添加するとメトヘモグロビンあるいはメトミオグロビンとなり,これを還元すればヘモグロビン,ミオグロビンに復元し,酸素結合能を回復する.大人のヘモグロビンはα-globinとβ-globinのそれぞれ2個ずつ(α2β2)からなる.地中海地方に多くみられる鎌状赤血球貧血のタラセミアは,β-globin鎖の6番目のアミノ酸残基がGluからValに変異したために起こる病気である.これにもとづき,分子病という概念がL.C. Pauling(ポーリング)によってはじめて提唱された.血清タンパク質を電気泳動したときの画分名であるグロブリンとまぎらわしいので注意が必要である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...