メトヘモグロビン(その他表記)methemoglobin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メトヘモグロビン」の意味・わかりやすい解説

メトヘモグロビン
methemoglobin

ヘモグロビンが酸化されたもの。 met Hbと略す。ヘモグロビン分子では,そのヘム基中の鉄は保護されていて2価 Fe2+ を保ち,酸素と結合したときにも酸素化 (Fe2+ ・ O2) するのみであるが,先天的異常ヘモグロビン症では酸化が行われて,鉄が3価となる (Fe3+) 。これがメトヘモグロビンであって,正常のヘモグロビンと異なり,暗紫色を帯びる。メトヘモグロビンは酸素結合能力を欠くので,メトヘモグロビンが,生理的な範囲をこえて増加した状態 (メトヘモグロビン血症) では貧血症状を呈する。正常人でも,ヘモグロビンの一部分は酸素に触れてメトヘモグロビン化するが,赤血球内の還元酵素系の働きによってヘモグロビンに戻る。したがって還元系に異常のある場合にもメトヘモグロビンが次第に蓄積し,貧血症状を呈する。メトヘモグロビン血症には,遺伝性のものと後天性のものとがある。遺伝性の場合,誕生時からチアノーゼを示す。後天性のものは,薬剤や化学物質 (硝酸塩,塩素酸塩,アミノベンゼン,ニトロベンゼンなど) によって起る。

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栄養・生化学辞典 「メトヘモグロビン」の解説

メトヘモグロビン

 ヘモグロビンの鉄は2価であるが,それが酸化されて3価になった形のヘモグロビン.酸素結合能はない.

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